ユースホステルのお客は高齢者

昭和40年代のころ、若者に安い宿泊施設としてユースホステルがありました。夏休みともなれば、鉄道は青春18きっぷとユースの本を片手に若い人たちで溢れていたのです。ユースは駅前にあるのではなく、岬の外れや山の麓といった立地のため不便でしたが全国津々浦々にありました。気にいったユースでは、アルバイトとして何日も滞在する者もいました。「おかえりなさい」で迎えてくれる親近感が、ホテルや旅館とは違い気安さが若者にマッチとていたのでしょう。ところが、このユースホステルが様変わりしているのです。昭和40年代にユースを利用していた若者は、今は定年退職で時間を持て余す時代となりました。昔を思い出し、件数が少なくなったユースホステルですが、マイカーやレンタカーを借りて回る人がいます。ユースホステルでは、高齢者用の個室を作るところが増えているのです。

宿主を求めて旅をする人たちが登場しています

会社勤めをしていた時代は、旅行となれば一点豪華主義で贅沢な時間を過ごしたいと思いました。限られた時間の中で、日常生活から限りなく離れて過ごしたかったのでしよう。ところが、定年後は無制限に時間があります。いつでも出かけられるとなれば、旅行の仕方も考え方も変わってくるものです。そのような人たちに人気がでてきている宿があります。宿を提供している、宿主を求めて旅行の計画を組んでいるのです。この宿主というのは、元々旅の好きな人が全国を回っており、この中から自分の居場所として決めた町に宿泊所を作った人たちです。旅行会社の観光ツアーではなく、自分でスケジュールを立てる地味な旅行ですが、旅の話をするのが目的なのです。